リモート会議用ヘッドセットの購入、商品選定について。
サマリ
・商品が無数にあって絞り込みの糸口が当初わからなかった。
・探し進めてゆくうちに意外と選択肢は限られるとわかった。
・そして気が付けば一択、選択の余地がなかった。
以下は、上記に至った経過。
今回の最たる要件
・自宅の生活音をリモート会議に駄々洩れにしない
→マイクについてノイズリダクション機能があるヘッドセット商品
当初は"ノイズキャンセリングマイク"を検索した。すると、オーディオ向けヘッドホンでよく見られるような逆位相で打ち消すノイズリダクション(ANR)は一部企業の商品、それも高価格帯の商品にしか備わっていなかった。この時点でサンワサプライMM-HSU15ANCの一択となってしまった。他にもANR対応商品はあったが、価格が1.5倍も異なった。
あまりにも選択の余地がないので、ANRは必須とせず、他の方式のノイズリダクションマイクも検討対象に含むことにした。
しかし他の方式の商品では、ノイズリダクションの仕組みが明確に説明されていないものが多かった。明確でないどころか、一部商品では全指向マイクでも"ノイズキャンセリングマイク"などと書かれていた。周りの全ての方向の音を拾うのにノイズキャンセルとは、はてどういうことか。言葉通りノイズだけをキャンセルするということか。
あらゆる商品を全部改めてはいられないので
→双指向性あるいは単一指向性と明記が無いものは除外。
→定番のメーカー以外は見切る。オーディオのヘッドホンなら購入前に店頭で視聴できるが、会議用ヘッドセットは視聴できる展示がそもそもない。粗悪中華ブランドはもとより論外だが、ヘッドセットの古参以外は除外。JabraとPlantronicsで絞った。
ノイズキャンセルについてはこのように絞った。
次に、会議用ヘッドセットに求めた要件はワイヤレス。あいにくシンクライアントのポリシーによりBluetoothは使えない。しかし上記2社ではBluetooth以外のワイヤレス商品が全く無いとわかった。そこで他社、ここではLogicoolも検討対象に含めたもののそれでも商品はH600r一択。
これほどまでに選択の余地がないなら⁉︎ シンクラ向けはUSB有線として、スマホ接続時のみBluetoothでとも考えた。しかし、この2つを併用できる商品もJabra Evolve 65ただ一択。
どこまでも選択の余地がなかった。
そこで、発想を逆転。シンクラでどうにかしてBlutooth経由のヘッドセット利用ができないものかと調べたが私の見識の及ぶ限りは不可だった。
・BluetoohアダプタはシンクラのポリシーでNG。
・3.5mmジャックを使うBluetoothトランスミッタ/レシーバは、送受信が同時にできないのでNG。そもそもこの類の機器は、BluetoothプロファイルがHFPにほとんど対応してない。(HFP非対応にもかかわらずできる!と言ってる向きはおそらく、マイクはヘッドセットでなくPC本体側が動作していて、できると勘違いしている。これならヘッドセットでなくて音楽イヤホンでできる。)
・Bluetoohアダプタ でない他のUSBデバイスでBluetooth親機になるものはないか、これが見当たらない。
結果
Bluetoothを許可されないシンクラでは、ヘッドセットに関しては選択の余地はないとしみじみわかった。
もっとも、Bluetoothは存外通信が安定しない場合もあるようだ。また、ワイヤレスは充電の問題もある。ましてワイヤレスはバッテリー分の重量もかさむ。JabraのBluetoothモデルが310gにも及ぶのは笑うほかない。USB有線なら余裕で半分以下だ。
ヘッドセットを選定するなら本来は、ヘッドホンのフィット具合やイヤーパッド、マイク位置や調整の具合、折り畳み時の形状や付属品なども考慮するところなのだが、それどころではなかった。
後日追記
後日、RADIUSのゲーム機向けUSB BluetoothガジェットがHFP対応で、シンクラでもUSBオーディオとして認識されることを確認した。