2019年11月18日月曜日

クロスバイクをもう1台検討

友人がバイクに興味を示していて、相談にのることになった。まずはひとつふたつ候補をあげるところから。要件は...いや、要件はまだ本人も定まっていないが、現時点で明らかな点は次の通り。
  • サイクリング利用/買い物もする
  • 室内保管のため運搬する=できるだけ軽量であるほうが望ましい
  • 使用者は女性
当人のサイクリング目的は明確。ロードバイクを必要とするようなスポーツサイクリングではないが、フィットネスサイクリング程度に走る気はある。通学/買い物自転車の類は望んでおらず、Bianchiいいんじゃないの!? ぐらいのノリ。もっとも、Bianchiそのものにブランド先入観はなく、有名な自転車メーカーという程度の認識だ。また、あの象徴的なフレームカラーも悪くはないらしい。彩度の高い色の方が好みのようだ。

ということで先ず、ジャンルはクロスバイクで確定だ。


では、具体的に何を候補に挙げるかだが。

まず Bianchi は軸になるだろう。同社の日本向け商品の中では C・Sport 1/2 だ。

Bianchi BIKES SPORTS 
http://www.japan.bianchi.com/category.cgi?mode=category_list&big_code=03

C・Sport の一方で ROMA 3 DISC は、28Cそして2x7sであるので選択としてやや微妙。Bianchiは公表していないが重量面でひょっとしたらメリットがあるかもしれない。それから、フレームカラーの選択肢は ROMA 3 DISCの方が多い。


次に、ベルトドライブも考慮してみた。当人は決して、虚勢まみれなファッションモンスターではない。ただ、身だしなみにはそれなりに気を使う。チェーンオイルの汚れが付着しては台無しだ。

BRIDGESTONE ORDINAシリーズ
https://www.bscycle.co.jp/items/bicycle/greenlabel/ordina/

ところが、内装8速モデルはどこも取り扱いがない。既に販売終了かもしれない。内装5速モデルはあるもののサイクリングには事足りない。そして内装5速モデルは重量が14.4kg。他社のカタログスペックとは異りスタンド/ライト/ベルほかを含む走り出しの重量とはいえ、クロスバイクとしてはかなり重い。


次に検討するとすれば女性向けモデルだ。通常モデルとの差異は、フレームサイズとシート形状であるようだ。シート形状は決定的な利点になるかもしれない。

TREK フィットネスバイク
https://www.trekbikes.com/jp/ja_JP/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AF/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AF/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AF/c/B420/

タイヤはFX2が35C、FX3は32C。それから重量はFX2で11.8kg、FX3で11.6kg。どちらもスタンド/ベル/ライトは別の重量だ。商品価格のわりには重い。また、女性向けとは言うもののハンドルバー幅はかなり広めだ。


重量の点では、BRIDESTONEのクロスバイクはよいバランスのモデルがいくつかある。

BRIDGESTONE F24
https://www.bscycle.co.jp/items/bicycle/greenlabel/cylva/#anc03

スタンド/ベル/ライト他を込みの重量で、同じ32CのTREK FX2よりも軽いとみられる。440mmフレームモデルではハンドル幅も詰められている点がすばらしい。

ただ、同社ラインナップではF24よりもFR16がより軽量、且つキャリパーブレーキとあってこれこそ最有力なのだが、残念ながら既に取り扱い終了のようだ。FR16に近いモデルは他の一般向けのラインナップには無く、ANCHORに次がある。

ANCHOR RL3 FLAT
https://www.bscycle.co.jp/anchor/bikes/rl3_flat/index.html

このモデルはFディレーラーのカバーが無いため、対策が必要だ。

さらに軽量なモデルであれば、NESTOに10kg台や10kgを下回るモデルが複数ある。

NESTO CROSS BIKE
http://nestobikes.com/products_tags/tag-crossbike/

今回は乗り手が自転車関連ブランドに洗脳されていないので有力な候補だ。それから、VAKANZE-1 は32C、LIMIT 2 は28Cだ。


ただ、自転車関連ブランドに洗脳されていないだけに、NEST!? 「巣」って何? とは言いそうだ。スペルがちょっと違うのだが。彼女はIT業界の人ではないので、別の意味のネストな誤解はしない。

ブランド名といえば、自転車業界最大手はスペルも何もGIANT。たとえ「巣」でも、「大男」よりはずっと選びやすいに違いない。無論、中身の問題ではない。中身の問題であったらNESTOが候補に挙がらない。ここではあくまで文字の意味の話。

尚、中身の問題でないとは言ってみるものの、GIANTの女性向けブランドLivは、女性向けとうたっていながらFディレーラーのガードプレートがなく、さらにデザインがあまりにもuglyで候補にならない。


一方、ブランド洗脳チャリオタでないとならば。アウトドア用品大手の mont-bell が取り扱う次の商品などは、受け入れやすいかもしれない。

MARIN Novato SE 
http://marinbikesjapan.com/city/novato_se/

URL引用のモデルはスレッドステムなので、他のモデルを検討すべきかもしれない。が、MARINの他のモデルはフレームが暗い色ばかりで、あまり候補になりそうにない。


ここまでをまとめると。

重量の点で NESTOの VAKANZE-1 と LIMIT 2 は有力。留意事項としてはどちらもVブレーキであること。DISCブレーキの場合は Khodaa Bloom のラインナップから検討する必要がある。

Bianchi は C Sports 2 が有力。重量が不明ではあるが、ここは外せない。

そして、有望かどうかはさておいて比較対象としてTREKの女性モデルは試してもよさそうだ。


まぁこんなところか。あとは実際に見て跨ってみてどうか。彼女がフラットバーハンドル&シフターと相性がよければいいのだが。NGの場合はVブレーキの商品が選択肢から外れることになる。この場合は、TREKのFXx と ANCHOR RL3 FLAT で検討か。



2019年11月13日水曜日

ブレーキ&シフト方式をどう選ぶ

フラットバーハンドルの短所を改善する。現時点の短所は次の通り。
  • ハンドルの握りが一箇所のみ/横方向であるので力を入れにくい
  • クイックシフターを操作する親指の関節と付け根が痛い。
握りや痛みの問題は、近所に出かけるぐらいならもちろん大丈夫。ただ、数十分を越えて乗るような場合が辛い。

対策はハンドル形状を変えること。それからシフターの操作角度を変えること。対策方法はたくさんあって、ざっくり長短を整理するとこのような。

注!!!
ブレーキ方式がVブレーキである場合は、そもそもデュアルコントロールレバーやエアロブレーキ等を使用できない。下記は、Vブレーキを変更することが大前提。

ハンドル ブレーキ操作 シフト操作 長短
ドロップ デュアルコントロールレバー デュアルコントロールレバー ○ブレーキとシフトを同じ握りで操作できる
×レバーが前方に遠い
×ハンドル下部を掴む場合にはブレーキ/シフトどちらも操作し難い
デュアルコントロールレバー
+補助レバー
○ブレーキとシフトを同じ握りで操作できる
○ハンドル直線部分を掴んだ状態でブレーキを使用できる
×デュアルコントロールレバーは前方に遠い
×ハンドル下部を掴む場合にはブレーキ/シフトどちらも操作し難い
ブルホーン デュアルコントロールレバー
(ハンドル下に取付)
デュアルコントロールレバー
(ハンドル下に取付)
○ブレーキとシフトを同じ握りで操作できる
×レバーとハンドルの間隔が小さい
デュアルコントロールレバー
(ハンドル上に取付)
デュアルコントロールレバー
(ハンドル上に取付)
○ブレーキとシフトを同じ握りで操作できる
×レバーがドロップよりさらに前方に遠い
エアロブレーキ サムシフター △ブレーキとシフトを近い握りで操作できる
×ハンドル先端寄りで操作する必要がある
エアロブレーキ Wシフトレバー ×ハンドル先端寄りで操作する必要がある 
×シフト操作の都度片手運転になる
バンド固定式ブレーキレバー バーエンドコントローラ ○レバーの選択によってはVブレーキをミニVブレーキへ交換する必要がない
×ブレーキ操作時とシフト操作時とで
握りを変える必要がある
フラットバー用を流用 フラットバー用を流用 ○ブレーキとシフトを同じ握りで操作できる
△23.8mm径のハンドルに使用不可
×ブレーキ/シフトケーブルが前方に伸びる
×シフターを流用するので問題が残る可能性がある

費用面はとりあえず除外しているが、費用がどうこう以前にどの方法にも欠点があり、取捨選択しなければならない。

検討要素は、まずブレーキの制動力を確保すること。この点では、現状のVブレーキ+現状のブレーキレバー兼シフター流用が最も制動力が高い。一方でロード用のレバーを使用する場合は、通常のVブレーキを、コンパクトVブレーキに交換することが最低限の条件だ。

検討要素の2点目は操作性。実用上ブレーキとシフトは、ハンドルから手を離したり、握り直したりせず操作できる必要がある。特にブレーキ、都心や横浜市街を走行する上で、手を離したり握り直したりは非常にリスクが高い。

といっても、普通の自転車やフラットバーのクロスバイクでは当たり前のことで、ドロップハンドルやブルホーンハンドルに適した部品が無いだけなのだが。

3点目は運転姿勢。従来がフラットバーであるので、相対的に、ドロップハンドルでのデュアルコントロールレバーの位置は前方に遠く、前傾が深く、腕や手首の負担が大きくなる。この点についてブルホーンハンドルは若干マシではあるが、ハンドル先端に取り付けるエアロブレーキレバーは前傾がきつくなる。どちらにしても、ステム交換/短縮は必須。

以上の点から、方法は3つに絞られる。
  1.  ドロップハンドル+補助ブレーキレバー+デュアルコントロールレバー
  2. ブルホーンハンドル+デュアルコントロールレバー(ハンドル下部に取付)
  3. ブルホーンハンドル+サムシフター+エアロブレーキ
4.として、ブルホーンハンドル+フラットバーのレバー流用も考えられなくはない。が、現状の問題を引きずってしまい、それでいて1-3.と比べ大きく優れた点があるわけでもないことから除外する。

1-3.で比較すると、ブレーキ制動力については基本的に同じ。操作性は微妙なところだがデュアルコントロールレバー > サムシフター。前傾姿勢の度合いは 2. > 3. > 1. 。費用面では 2. > 1. > 3. 。

この評価ならば容易に 2. と決まりそう...なのだが。2. には、実際に調整してみないとわからない点がある。デュアルコントロールレバーで2.の装着方法の場合、レバーがハンドルに近すぎる可能性がある。ブレーキ握り始めコントロール性も果たしてどうか。1. と 3.ではレバーとハンドルの間が大きくとれるので、2.よりは調整幅はあるものと考えられる。





2019年11月4日月曜日

リムの振れ取り準備

先日、フロントディレーラーのチェーン外れによって結構な転倒をしたので、自転車のダメージを軽く確認した。軽くしか確認していないのは、自転車なんぞより運転者のダメージの方が全く冗談にならないからだ。

・ハンドルが曲がった...ステムの軸がずれたようだ
・後輪の横ぶれが出ている...転倒起因ではなくおそらく以前から
・ペダルの転倒した側が削れた
・バーハンドルエンドが同上

運転者のダメージに比して、無傷といっていいほどダメージがない。

そういえば転倒した直後、ふくらはぎにベッタリとチェーンの汚れがついていたので、オレが自転車をかばったということか。何と献身的な所有者であることだ。

さておき、ペダル/バーエンドの削れはどうでもいいが、リムの振れはまずい。何がまずいか。ただ乗り続けるならどうでもいいレベルだが、このクロスバイクの場合はブレーキの交換を予定している。

いや、正確にはフラットハンドルバーをやめたいだけなのだが、巻き添えでシフターやブレーキまでも交換しなけれなならないのは恐ろしくバカげた話だ。とはいえ、ハンドルバーだけ替えてろくにブレーキを操作できない犯罪車両にするわけにはいかないので、致し方ない。

ともあれ。ブレーキを交換するにあたりブレーキシューの調整幅が小さくなるので、リムのブレに対する許容値も小さくなる。よって、リムの横ブレはまずい。

そこでリムの振れ取りのための準備であるが。当然、部品には規格がある。具体的にはスポークの張力を調整するニップルの幅。これには複数のサイズがある。3.2/3.3/3.4/3.6/3.9mm、他に3.75mmや4mm台も複数あるようだ。EUやメーカー規格はさておき、JISだけ次にメモ。

JIS D 9420:2018 自転車―スポーク及びニップル

私の車両に関しては、実物を測定したところ3.6mm前後だった。JIS的には3.602mmか。スポーク用ニップルの番手としては#15、スポークそのものは13番ということか。今回はスポークは何もしないが。

さて、実物が分かったところで工具が...これまた面倒な事に、さも定番のように触れ回られている工具メーカーのラインナップに3.6mmがない。かといって、言わゆるニップル回しな悪精度工具は、やはり悪評が相応のようだ。

しかし調達しないことにはどうしようもないので、シマノ信仰ではないのだが次を。

シマノ スポークレンチ
https://www.pro-bikegear.com/global/ja-jp/accessories/Workshop_Tools/PRO_TL_SPOKEWRENCH