iPadシリーズをカメラドローンのモニタとして使う場合の仕様メモ。
何故iPad? 某社のドローンでAndroidを使おうとするとapkからのインストールが必要なので。ただでさえ情報漏洩がヤバいドローンアプリを、さらにapkいわゆる野良インストールなど絶対にやりたくない。
iPad or Androidの話はさておき。
iPadは屋外使用が前提になるので輝度が高いディスプレイが必要だ。ドローンの送信機ほどの高い輝度はともかく、iPadの現行商品の500ニトをひとつの基準に考えたい。この点で仕様で調べると下記引用の表、これらの商品より後に販売されたものであればよさそうだ。
過去の機種を例に挙げている理由は、屋外は自然の中での使用が前提で落下のリスクが高いから。また、タブレットの運用が初めてで善し悪しがわからないので、新品の投入はやや無謀でもある。
さて、輝度の次はディスプレイサイズが判断材料になる。iPad第5世代は9.7インチ、iPad Air第3世代は10.5インチ、iPad mini第5世代は7.9インチである。専用送信機のディスプレイサイズは輝度こそ高いがサイズはスマホ並でしかないので、7.9インチであっても大幅改善である。むしろ10インチ越えは私の個人的ツールとしては大きすぎる感がある。この3機種で考えた場合、ディスプレイサイズはiPad第5世代が妥協点のようにも思う。試しに使うには入手が容易で価格も低い。しかし、現行OSのバージョンアップ対象から外れている点は留意する必要がある。既にIOS17のサポート外だ。ドローン側のアプリとIOSのバージョンの関連も考慮しなければならない。中国だけにサポートは時に極めて悪質なので尚の事だ。
一方、 Air第3世代やmini第5世代は、IOS18のサポートにまだ含まれている。この点を踏まえると、iPadは第7世代以降を検討するべきだ。iPad第7世代のディスプレイサイズは10.2インチ、第5世代から仕様が変わっている。また入手性も悪く、比較対象のAir第3世代やmini第5世代に比べて利点が乏しくなる。
では、Air第3世代と、mini第5世代でどうか。この2機種は前者がSmartキーボードに対応しているぐらいの違いで、あとは単にサイズ感の問題だ。利用上の付加価値はAir、個人の好みはmini、さてどうする。
ここまで絞り込めたので、より具体的に商品を検索してみたところ次のような状況だった。
iPad mini 第5世代
cellularモデル \28,000-程度
Wi-Fiモデル \27,000-程度
iPad Air 第3世代
Wi-Fiモデル 64Gモデルが\28,000~34,000-ぐらい
また、mini、Airそれぞれにひとつ後の世代も探してみたがここで判ったのは、価格帯が全く異なることだった。おそらくは製品仕様が大きく変わる世代交代だったせいか。
iPad mini 第6世代
cellularモデル \52,000-程度
Wi-Fiモデル \47,000-程度
iPad Air 第4世代
cellularモデル 64GBモデル\50,000-を切る程度 256GBモデル\60,000-超
Wi-Fiモデル 256Gモデルが\50,000-を切る程度
製品仕様が大きく異なるなら新しい方を選びたい、であればいっそ、単なるモニタの扱いではなくPCのリプレースを兼ねiPad Airを選んでしまおうか...と考えたくなるがそこは、中国当局へ情報提供なドローンアプリを入れるので自殺行為というもの。
ちなみにiPadの第7世代はWi-Fiモデル 32GBが\23,000~、128GBが\32,000-ぐらい。今回の要件に関してはiPad7でモニタ専用機としておくのが妥当そうであるのだが、販売されている商品をざっと眺めるに程度が悪いものが多く、入手性は悪そうだ。
コストは抑えつつ、最新のIOS対応、且つ程度がそこそことなると、まわりまわってiPad mni5のcellularのこれか。
後日追記
結果的に、上記のどれでもなく、iPad Proを調達した。理由は画面サイズ。実物を確認に行ったところ、操縦だけならばmini程度が扱いやすいものの、補助者のモニタ確認を考慮すると大きめでなければならないと認識をあらためた。
尚、Proは600ニトだが屋外での視認性はさほどではない。DJI送信機内蔵モニタで700ニトならばまた少しは違うだろうか。
これは余談だが。とある店舗で候補の商品をいくつか出して見せてもらい、その場では決断せず、翌日になったあらためて購入しようとWebで在庫を確認したら、価格が上がっていた。ダイナミックプライシングというやつか。逆に下がる場合もあるが。
また、ドローンのアプリを早速入れてみたが、想定はしていたものの情報ダダ漏れだ。情報搾取という点だけならばGoogleやAppleも相当なものだが、中国製品の場合は独裁政党の要求があれば悪用される可能性がある。つくづく悪質極まりない。