2017年4月17日月曜日

奥深き木工

Linuxやネットワークどころか、Windowsやスマホさえ離れて木材加工。コンソールPCと関連書籍のためのデスクを作ろうとしている話。

プライベートにも少々機材が有り、木製ラックに収容している。コンソールPCはラックの上に置き操作しているのだが、これまで書籍の置き場が無くて少々困っていた。また、何しろデスクではないので、膝から足先も窮屈だった。

そこで、あらためてPCデスクの購入を考えたのだが。高価な部類では大塚家具に始まって、底辺な価格設定よりもさらに下回るボロさのチャイケアに至るまで、家具商品の酷さは尋常でない。集成材ならまだマシなほうで、繊維材にニセ木目も恐ろしく低品質でさらに加工精度も仕上げ処理も粗悪な商品が溢れている。見た目や感触ばかりでなく、悪臭もまたたいへんに酷い。

しかも、そんな粗悪な商品であるところでさらに、既存の木製ラックとサイズが合わない。何をどう血迷っても採用する道理が無い。

そこで、致し方なく自ら作ろうと。

で、下調べを始めたもののこれが実に奥深い。何しろIT業界のような「こうすれば必ずこうなる」の世界ではない。自然の木材は反りも歪みもある。節や目もありそもそも均一で
ない。プログラムやプロトコルのように杓子定規の硬直した世界でないのだ。

いや、IT業界とてドロドロの商売と政治、gdgd劣悪人材による不条理で不可解で不測の人的被害の話ならいくらでもあるが。


さておき、デスクひとつ取っても作り方、根本的な構造から多くの種類がある。もちろん素材選択の考え方も様々であるし、材料としての商品の形状・サイズも同様だ。

そして、工具もまた実に多様で、さらに価格がまた幅広い。「のみ」や「きり」ひとつとっても一千円未満~数万円超。まるで楽器のようだ。

もっともそこは素人のD.I.Yであるので、大陸性粗悪品や、日本製の低品質品は除外しつつも、手頃な商品を調達しようとしている。が、何しろ市場を全く知らないので、何を検討候補にあげればいいのか!? から知らなくてはならない。

そうこうしつつ道具は概ね決めたのだが。道具を決め終わってあらためて加工の過程を想像するに、

「やはりここはこう組むべきでは!?」

「この組み方のためには、どのように部材を配置すれば垂直/並行を決めることが...」

などと次々に疑問が巻き起こる。もちろん、ごく単純に組んでしまってもそれはそれだが、この自由度の高さが実に楽しい。まだ目的のデスクの設計さえ終えないうちから、リビングのあれはリプレースしようか、キッチンのあのワゴンは使い勝手が悪いのでこれも...などと邪念のループ状態だ。



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