2015年11月27日金曜日

NHKが極めて悪質

NHKのTV番組ですが、

 NHKスペシャル 東日本大震災「追跡 原発事故のゴミ」

だそうです。タイトルから露骨に浅はかですが、内容はよりいっそう。番組の導入部における久保田祐佳のナレーションからおそろしく悪質です。NHKの放送の品質は、低品質ではなく悪質、こう表現する程度はむしろ足りないぐらいで、既に公害の域です。


「原発事故のゴミ」


こういったおそろしく幼稚な捉え方も、TV放送をまるまる信じ込むような幼児退行な市民向けには、何らかの商業上の効果があるかもしれません。しかし、放送事業者としてはたいへんに傲慢で愚かな認識です。

原発事故において飛散した物質の中で問題であるのは、ある程度の強度の放射線を放つ物質です。具体的には、セシウムの放射性同位体やストロンチウムの放射性同位体ですが、これらが少量紛れ込んだ、土や伐採材をまるごとゴミ扱い。この認識こそがおそろしく幼稚です。

もちろん、放射性同位体が飛散した地域において健康リスクが無いなどとは言っていません。とはいえ、日本人が自ら招いた原発事故にあって、当事者に他ならない日本人が事故の科学的な事実に向き合わず、事故を小さなものと思い込むために飛散地域からの一時的な退去をせず、それでいて不毛な除染作業に莫大な税金を投じ、不毛に撤去した土壌や伐採物をわざわざゴミ扱いして報道。


現在のNHKには、およそ報道機関の資質は全くありません。





福島第一原発事故に対する、科学的で社会的な対策は、

・国民/報道機関/行政が事故を真摯に反省し
・除染が必要な地域からは人が一時的に退避し半減期を待ち
・放射線量が一定の値まで減った後に速やかに復旧すること


です。中間貯蔵施設がどうこうなどとは、日本の国民と行政と報道機関がまるどご愚かも極めて幼稚だと公言しているようなものです。


自ら原発を招き入れ、事故を起こさせてそれでいて「イヤなものは他者に押し付ける」連中に至っては、幼稚どころではありません。犯罪者一歩手前です。



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