2015年12月3日木曜日
EPSONの小型PC ST11Eの検討
販売元の製品情報
http://shop.epson.jp/pc/desktop/st11e/
手帳と並んでこの大きさ。PETボトルより低く薄い。それでいて Intel NUCほど小さすぎず ジャスツ ダ ウライトサイヅ フォラス。(朝ドラ五代さま風)
CPU(APU)の処理能力は、いくつかの評価を見る限り実用十分以上そうだ。少なくとも、 Intelの低価格市場向けより数段上のベンチマーク値 が出ている。
インターフェースや機能は多くのPCと大差無い。オプティカルドライブは備えていないがそもそもオプティカルドライブを備えないような小型PCが目的なのでまったく無用。また、EPSON は BTO であるので、多くの機能が細かく選択できる。
で、コスト試算をまずは本体から。
ST11e (メモリ4GB・HDD250GB・.11bgn+Bluetooth・3年センドバック) 63,612円
こちらは税込みで送料1,500円が含まれている。デルやHPのような詐欺送料ではなく、一般的な送料だ。デルやHPは、ボッタクリな送料を時に「送料無料キャンペーン」などとぶち上げるのでほとほと面の皮が厚いが。
次にキーボード。EPSONのBTOでもコードレスキーボードは2,600円と決して高くはないが、ここでは仮に オールインワンメディアキーボード 2,240円 を。
この類のキーボードを選ぶ背景は、今回PCの見立てを依頼してきた方が、ソファなどにくつろいだ状態でもポインタの操作ができることを想定している。
というのも今回の依頼主はややご高齢で、机に向かって作業できる時間が長くないから。キーボードをわざわざ先の商品にしている理由も、キーボード右にタッチパッドを備えていてマウスが無用だから。とはいえこの商品がマストではなくて、同じような機能の商品があれば他も検討したいところだ。Microsoftは先日マウスで痛い目にあったので。
メモリは4GBで設定。BTOで8GBも当然選べるが、プラス8,000円。保証面を度外視で市販品で廉価なメモリでもいいなら、CFD取り扱いのPC3L-12800の8GBが 大型量販店で6,000円弱。
次にストレージ。私の個人用途ならSSDだが、依頼主にとっては不具合の認識や切り分け・メンテナンスが難しいので、HDDのままで。決してSSDの耐久性にケチをつけるわけではなく、依頼主がPCを放置することを前提に念のため、という考え方。
そしてディスプレイ。まず、通常のPC用ディスプレイの場合は EPSONの23.6型が25,380円。あるいは、依頼主にTV視聴の要件があかもしれないので、その場合は シャープの24Vのチューナー内蔵TVで 47,390円。
ここまでの小計は、
PCディスプレイの場合 63,612+25,380=88,992円
TV接続の場合 63,612¥+47,390=110,002円
となる。では、競合他社商品は? BTO大手のデルやHPで組もうとしても、両社にこのサイズの商品が存在しないので、そもそも比べようがない。
比較にならないところを敢えて試算するなら、高さで1.5倍、奥行きで1.7倍、幅で2倍ほど大きなデスクトップであれば、次のようなコスト。
デルで 最も安価に組めるモデルで且つ期間限定送料無料キャンペーン で
本体 51,494+2,240=53,734円
PCディスプレイ込み 78,552円
HPで 最も安価に組めるモデルで且つ期間限定モニタ半額キャンペーン で
本体 77,144円
PCディスプレイ込み 93,344円
デルはこの試算ではずいぶん安く見えるが、メモリを変更しようとすると抱き合わせでCPUも変更され、価格がはね上がる。市販メモリで増設すればいいだけのことではあるが。あるいはこれが「今時分のPCならば少しでも高性能なCPUが必要!!」といった昔であれば、こういった商売でも顧客にとってデメリットばかりではなかったことだろうが。
今や2015年、CPUの性能はローエンドでも十分。動画編集や3D、あるいはゲーム中毒でもなければ、CPUのアップグレードなど必要ない。
誤解の無いよう一応書いておくと、こういった、ぱっと見はオトクそうで、それでいて顧客が疎い面につけ込んで価格を底上げするというやり口は、何もデルやHPに限ったことではない。ちょうど昨今、スマホビジネス各社の料金プランが話題になっているが、あれなどはまさしく。
さて、今回の依頼主はまずこれでお話してみるとして。
先々自分が自作する際のことを考えると、60,000-70,000円程度で組めるかどうか!? ちょっと厳しそうな気がして苦笑を伴う。
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